日本版サマータイム「ゆう活」は日本で失敗すると思う2つの理由
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7月1日から2ヶ月間国家公務員を対象にゆう活が試験的に開始されました。
コレでいい効果が出たというなら民間企業にも推奨するつもりなのでしょう。
「ゆう活」きょうからスタート 日本版サマータイム(15/07/01) - YouTube
ゆう活とは日本版のサマータイムのようなもので勤務時間を早めてその代わり早く帰れる感じです。
たまにしか残業をしないような会社の場合は効果があるかもしれません。
でも、ほぼ毎日残業をしているような会社では効果はないどころか、むしろ最悪の結果になりかねません。
理由その1:ブラック企業やデスマーチには逆効果
ブラック企業やデスマーチという言葉を聞いたことありませんか?
ブラック企業(ブラックきぎょう)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、広義としては暴力団などの反社会的団体との繋がりを持つなど違法行為を常態化させた会社を指し、狭義には新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す[1]。英語圏でのスウェットショップ(英: Sweatshop)や中国語圏での血汗工場(中: 血汗工廠)の問題とはまた異なり、ブラック企業問題の被害の対象は主に正社員である[2]。将来設計が立たない賃金で私生活が崩壊するような長時間労働を強い、なおかつ若者を「使い捨て」るところに「ブラック」といわれるゆえんがある[3]。
デスマーチ (death march) とは、プロジェクトにおいて過酷な労働状況をいう。もとは、コンピュータプログラマであるアンドリュー・ケーニッヒによって、1995年に示された、コンピュータシステムのアンチパターンのうち、プロジェクトマネジメント上の問題点の一つとして示した言葉である。
ソフトウェア産業に限らず、コンピュータが関係する一般的なプロジェクト全般で使われる様になってきており、特に納期などが破綻寸前で、関係者の負荷が膨大になったプロジェクトの状況を表現するのに使われる。死の行進、死の行軍等とも呼ばれる。
こういう会社では絶対に勤務時間が増えるだけで失敗すると思うんです。
僕はデスマーチみたいな感じで仕事を何年もしていたことが有ります。
定時に帰れるなんて夢物語で早くても21時に会社を出れればいい方で、遅い時は終電ギリギリ、最悪は自腹でタクシーです。
ちなみに残業代なんてありません(´;ω;`)
そんな所で働いている人達ってのは、終電があるから仕方なく帰るようなもので、始業開始時間が早まったら単純に働く時間が増えるだけになると思います。
ブラック企業側からすると、ゆう活なんて降って湧いたような有難い話だと思います。
国が後ろ盾になっているようなものですからね。
理由その2:客商売や対人を要する仕事にも向かない
お客さんとのアポや接客で終わる時間なんてハッキリ言って決められません。
それが自分の給料に反映するなら尚更のことです。
会社の開始時間が早まっただけでお客さんの時間は今までと変わらないか、ゆう活のせいで対応可能時間を増やす必要すら出てくるはずです。
まとめ
要するにお役所仕事で試験してもあまり意味が無いということです。
民間企業で働いている人のほうが圧倒的に多いのですから。
しかも、お役所とは比べ物にならないほど過酷な条件で。
仕事の出来る人や、ルーチンワークの仕事をしている人にはちょっとだけ得した気分になるのかもしれません。
今まで18時定時だったのが、16時や17時になったからといって特別生活が変わるとも思えませんし、遊ぶお金もありませんしね(;´Д`)
そのまま帰宅して早めに寝る。
いつもの生活スタイルが1〜2時間早まっただけです。
学生の子供がいる家庭ではどういう影響が出るのかまではわかりませんが、ゆう活ってなんかいみあるんでしょうかね・・・?
こんなこと考える時間、作る時間があればもっと他のことに税金を使って欲しいですね。